アーキテクチャ概要
さて、PixiJSアプリケーションを構築する容易さを実感したところで、詳細について説明しましょう。基本セクションの残りの部分では、上位レベルから詳細へと段階的に説明していきます。まず、PixiJSの構成概要から始めます。
コード
コードのレイアウトについて説明する前に、コードの保存場所について説明します。PixiJSはGitHubでホストされているオープンソース製品です。他のGitHubリポジトリと同様に、各PixiJSクラスの生のソースファイルを参照およびダウンロードしたり、既存の問題やバグを検索したり、独自の問題を提出することもできます。PixiJSはTypeScriptと呼ばれるJavaScriptの亜種で記述されており、プリコンパイルステップを通じてJavaScriptの型チェックを可能にします。
コンポーネント
PixiJSを構成する主要なコンポーネントのリストを以下に示します。このリストは網羅的ではありません。また、各コンポーネントの動作方法については、あまり心配する必要はありません。ここでは、エンジンの探索を開始する際に、内部の仕組みの概要を把握することを目的としています。
主要コンポーネント
コンポーネント | 説明 |
---|---|
レンダラー | PixiJSシステムの中核はレンダラーであり、シーングラフを表示し、画面に描画します。PixiJSは、WebGPUまたはWebGLレンダラーのどちらを提供する必要があるかを自動的に判断します。 |
コンテナ | シーングラフを作成するメインシーンオブジェクト。表示されるレンダリング可能なオブジェクト(スプライト、グラフィック、テキストなど)のツリーです。詳細についてはシーングラフを参照してください。 |
アセット | アセットシステムは、画像やオーディオファイルなどのリソースを非同期的にロードするためのツールを提供します。 |
Ticker | Tickerは、クロックに基づいて定期的なコールバックを提供します。ゲームの更新ロジックは、通常、フレームごとに1回、ティックに応答して実行されます。同時に複数のTickerを使用できます。 |
アプリケーション | アプリケーションは、ローダー、Ticker、レンダラーを単一の使いやすいオブジェクトにまとめたシンプルなヘルパーです。迅速な開始、プロトタイピング、シンプルなプロジェクトの構築に最適です。 |
イベント | PixiJSはポインターベースのインタラクションをサポートしており、オブジェクトをクリック可能にしたり、ホバーイベントを発生させたりすることができます。 |
アクセシビリティ | 表示システムには、キーボードとスクリーンリーダーのアクセシビリティを実現するための豊富なツールが組み込まれています。 |